水分不足は回復力低下
血液は、体の回復に必要な栄養素を運んでくれます。また、乳酸などの疲労物質も運び出してくれます。汗や尿から体の水分が失われると、血液の水分も少なくなります。そうすると、血液の流れが悪くなり、栄養素や疲労物質をうまく運べなくなります。せっかく、栄養素を摂っていても、肝心の筋肉に運べないと意味がありません。
ライダーは水分が不足しやすい
ライダーは、バイクに1時間以上乗っている事も少なくありません。グラウンドの上でする他のスポーツと違い、バイクライディングは水分補給がこまめにしにくいです。また、バイクに乗っている時は汗をかいていても、すぐ乾いて汗をかいていることを認識しにくいです。水分は汗だけでなく、風などにより口の粘膜などからも奪われます。ライダーは、意外と水分を失っているのです。水分の摂り方
水分補給の基本は、のどが渇いたと感じる前に水分を取る事です。できるだけ、こまめに休憩をとり、その度にしっかり水分を補給しましょう。休憩の頻度にもよりますが、一回の休憩で、500mlぐらいは、とっておきましょう。また、少し冷たい飲み物の方が、腸に早く運ばれ、吸収もスムーズです。ハイポトニックのスポーツドリンクを
飲み物は、ミネラルウォーターなどよりも、スポーツドリンクの方が良いでしょう。ミネラルウォーターは、体液(血液など)との浸透圧が違い、体への吸収が意外と悪いのです。スポーツドリンクでも、体液と同じ浸透圧(アイソトニック)よりも、体液より低い浸透圧(ハイポトニック)タイプが良いでしょう。激しい運動をすると、血液などの体液が濃くなってしまいます。そうなると、アイソトニックでは濃すぎて、吸収が悪くなります。ただ、自動販売機やコンビニにそういったドリンクがあるとは限りません。粉末のスポーツドリンクを(大抵1000ml用)を一回分に分けて持っておいて、ミネラルウォーターに溶かして飲むのがおすすめです。参考文献
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